
第10回ペンギンアート展が、近日、5月3日〜5日に東京で開催されます。過去に何度か出展したご縁で、このような素敵な絵葉書を頂き、どうも有り難うございました。そして、せっかくの東京開催だから何かしら出展したいと思いつつも、身の回りはバタバタしてるし5月の連休の予定は立たないしで、うかうかしている内にエントリー期限が過ぎてしまい、残念至極です(泣)。また、案内のメールも頂いたのに、申し訳ありませんでした。次回こそは是非!
細野不二彦氏の漫画「ギャラリーフェイク」や町山智浩氏のブログ、竹熊健太郎氏のブログのコメント欄等、オタク界隈に激しい反応をもたらしている村上隆氏の活動ですが、またひとつ燃料を投下された模様ですよ。
NY村上隆によるサブカル展、現地の反応は?(Excite Bit コネタ)
うわ〜、これは読んでてキツい。私は漫画は好きだし思い入れもあるけどアニメに関しては知識も関心も薄いためか、冒頭に挙げた方々ほどは村上隆氏への嫌悪感は少ない方だったのですが、このレポートを読んだら嫌悪感を通り越して、怒りのようなものがふつふつと沸いてきてしまいました。
5年くらい前にNHK教育テレビで村上氏の特集をやっていて、私は再放送も見てしまったことがあったのですが、そのとき感じたのが、「漫画をアートにって、1960年代のアメリカで散々やってきたような手垢のついたコンセプトを何を今更」とか「アートが食玩にって、永谷園のお茶漬けに浮世絵や西洋絵画のカードがオマケについてた時代があったし、そんなもののどこが有り難いのか」とか、とにかく「くだらないことをもったいぶって語ることで作品に箔をつけようとする胡散臭さ」をプンプンと感じ取ったものですが、あれから5年、村上氏は着々と活動の場を広げて世界に羽ばたき、存在感を増していたのですね。嫌な意味で。
このレポートの中で最高に嫌な部分は、以下の段落。
村上氏の「オタク」へのアプローチは、真性「オタク」からの反論が多く聞かれると思うが、一種のシンドローム的存在であった「オタク」を、商業主義へ転化させ、一般大衆へ受け入れさせた功績は大きいだろう。なにせ村上隆氏は、あのルイ・ヴィトンのバッグにアニメ顔のマークをプリントさせ、世界中のお金持ちの奥様お嬢様達にお気に召されたのだから。…村上氏がいようがいまいが、オタク文化はここ10年〜20年の間に、外国の一般大衆に受け入れられてきていたと思うのですが。ルイ・ヴィトンのバッグだって、CLAMPに頼んだ方がよっぽど良いものが出来るだろうに、ルイ・ヴィトン的には村上隆氏にデザインを頼んでしまうあたりに、「オタク」や「アート」という概念で商売している連中に対するとてつもない嫌悪感と不信感を抱いてしまうのです。
amazon.co.jpでカタログが販売されるそうなのですが、このレビューがまたキツい。
Little Boy: The Arts Of Japan's Exploding Subculture…何で、どんな作品を作っているのか語らずに、いかに評価されてるかを語るか。
About the Author
村上隆の作品は、世界中の主要な美術館で展示されている。彼のインスタレーション作品は注目の的で、これまでにグランドセントラル駅やロックフェラーセンターなどで展示された。また、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションでも知られている。
村上氏の作品のファンという方もいらっしゃるかとは思いますが、それはそれで好きずきだと思うのですが、私が問題にしたいのは、村上作品が賞賛されている理由に「オタクを紹介しているから」とか「高く評価されているから」とか、そんな事ばかり言われているのが不愉快なのです。外国の人も本当にオタクのことを知りたいなら、今ならネット通販で大抵のものが買えるんだから、そんなまわりくどい紹介なぞ経なくても直接現物に触れれば良いでしょうに。それに、芸術などというものは本来、見る者に対して理屈抜きで感動を与えてくれるものだろうに、その魅力を語る言葉が「高く評価されているから」ではあんまりです。こんなことを言っている評者も、本当は作品を評価していないんじゃないかと、勘ぐってしまいそうです。
オタクに関する海外の展覧会といえば、先日、イタリアで開催されていたヴェネチア・ビエンナーレ、第9回国際建築展日本館の「おたく:人格=空間=都市」というのが日本の美術館でも展示されて好評だったそうですが、こっちのサブカル展は日本でも開催されるのでしょうか。そして、どんな人が見に来るのかな。
4月7日のエントリー「ローマ法王がスーパーヒーロー化した漫画」に少々追記し、exciteニュースにトラックバックなどしてみました。
ところで、この漫画「EL INCREIBLE HOMOPATER(the Incredible Popeman)」の作者Rodolfo León Sánchez氏はコロンビアの人とのことですが、コロンビア出身のアーティストで思い出したのが、フェルナンド・ボテロ(Fernando Botero)氏。コロンビアのアート情報サイト「El Arte Colmbia」にも紹介ページ がありました。日本のサイトなら、幻想資料館の紹介ページが充実してます。モナリザを始めとした人物画が、ぽっちゃりとして可愛いく、見る者の心をほがらかにしてくれます。

上の写真は、ずいぶん昔に西武デパートの美術館で開催されたボテロ展のチラシ。最近はデパートの美術館がめっきり少なくなって寂しいな。
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